引越しの梱包がさくさくできるコツとは
引越し作業の中でも億劫に感じてしまいがちなのが荷物の梱包です。しかし、梱包作業はコツと段取りさえわかっていれば、効率良く進めることができます。ここでは、知っておきたい梱包のコツをご紹介します。
適切な梱包が必要な理由
引越しの際、適切に梱包作業をしておかないとどのような不都合があるのでしょうか。まずは梱包の必要性について再確認しましょう。
運搬時の破損の原因になってしまう
しっかり梱包をしないと、運搬時に大事な物が破損する原因になります。割れ物、家電製品、趣味のコレクションなど、壊れやすい物はとくに注意して丁寧に梱包しましょう。
新居の整理が遅れる
使用頻度や用途、順番を考えずに梱包してしまうと、荷物が新居に届いてから苦労することになります。引越しの後、ダンボールを開いて整理していく作業は梱包作業以上に手間や時間がかかるものです。開梱(かいこん)する時を考えて梱包することが大切です。
引越し業者への追加料金がかかってしまう
梱包が引越し当日に間に合わないと、引越し業者を待たせることになって約束の時間を超えてしまい、作業を手伝ってもらうことにもなりかねません。その場合、追加料金がかかる可能性もあります。すべて梱包したつもりでいても、荷物を運んでもらう際にベランダに物が残っているなど、梱包忘れが判明することもあります。作業は早めに取りかかり、当日あわてることがないようにしましょう。
梱包を始める手順
梱包作業を効率よく行うには、次のような順番を意識して進めていきましょう。
梱包資材を用意しておく
ダンボール、ガムテープ、ビニール紐、新聞紙などの緩衝材、ハサミ、油性マジックなど梱包に必要な資材や道具をそろえます。ダンボールの数はあくまで目安となりますが、一人暮らしで10~15個は必要です。これらは引越し業者やネットで購入するか、スーパーやドラッグストアでもらっておきましょう。引越し業者によっては、資材をサービスしてくれることもあります。
使わない物から順に詰めていく
梱包は基本的に、新居ですぐに使う予定がない物から詰めていきます。まずは押入れや納戸に入っている物から詰め始めるといいでしょう。次に本、CD・DVD、ゲーム、季節外れの衣類、あまり使わない台所用品や食器、小物類などを使わない物から順番に梱包していきます。その際、不用品も出てくるはずですから、梱包と同時に処分できるようゴミ袋にまとめると良いでしょう。
最後に新居ですぐ使う物をまとめる
最後に詰めるのは、新居に着いてからすぐに使う物です。毎日使っている食器、台所用品、下着や衣類、トイレットペーパー、歯ブラシ、シャンプー類、タオルなど日用品のほか、ゴミ袋、開梱用のカッター、組み立てに必要なドライバーなどもすぐに使う物になるはずです。なお、現金や各種通帳、印鑑、貴金属などは紛失を防ぐため、梱包せずにご自身で運びましょう。パソコンの外付けHDDなどの精密機械も同様です。
梱包作業のコツ
そのほかにも、梱包作業のコツとして次のようなものがあります。
場所ごとにまとめる
物を詰めたダンボールは、居間、トイレ・風呂、台所、玄関など場所ごとにまとめて置いておきましょう。引越し業者にそのまま順番に運んでもらい、新居でもそれぞれの場所に荷物を置いてもらうようにします。
ダンボールには荷物の種類を書く
ダンボールに油性マジックで荷物の種類を書いておくことも大切です。外から見て中身がわかるようにしておけば、自分も引越し業者のスタッフも把握しやすくなります。台所や居間など搬入時の置き場所も書いておきましょう。なお、壊れやすい小さな物はワレモノ注意のシールも貼る新聞紙や緩衝材を使う、小さな箱に入れてからダンボールに入れるなど、念入りに梱包しましょう。
重い物は小さなダンボールに詰める
本など重い物は、重すぎて運ぶのが大変ということにならないように、小さいダンボールに詰めましょう。反対に、大きなダンボールには衣類など軽い物を詰めます。そのためにも、ダンボールは大中小を用意しておきましょう。
梱包の仕方を工夫することで、引越しの労力はずいぶんと軽減されます。ご紹介した手順やコツを参考に、効率良く梱包作業を行いましょう。