引越しの時に自分で荷物を運ぶときのリスク
新居が決まると費用を抑えるために引越しを業者に頼まず、自分だけまたは家族や友人に協力してもらって引越しをしようとする人がいます。しかしそれは、単身者で極端に荷物が少ない場合をのぞいてはあまりおすすめしません。自分で運ぶ場合、どのようなリスクがあるのか、金銭面や作業面など、トラブルの面を見ていきましょう。
自分で運ぶ引越しの費用
引越し業者に依頼せずに引越す場合にはどのような費用が発生するのでしょうか? 荷物を運ぶレンタカー代以外にもいろいろ負担があるようです……。
レンタカー代
例えマイカーを持っていても、そこに全ての荷物を載せることは難しい場合が多いので、車を借りる必要があります。レンタカーの相場は、軽トラで3,000~4,000円、ワゴン車で8,000円~1万円、トラックで1万円~1万3,000円ほど。プラスでガソリン代や駐車場代、優先道路代などがかかる場合もあります。
手伝ってくれた親、友人への謝礼
極端に荷物が少なければひとりで梱包や移動することができますが、たいていの場合、家族や友人に手伝ってもらうことになります。引越しは重労働のため、謝礼を支払うのが礼儀。友人ひとりにつき、5,000円以上は払う必要があるでしょう。荷物の量や拘束時間の長さによっては、食事などもごちそうしなければいけません。
自分で引越し作業をするときに起こりうるリスク
引越し当日を迎え作業スタート! 最初は意気込んで始めたものの、慣れない作業に注意力が散漫になり、徐々に作業ペースも落ちてきます。そんなときに起こってしまうリスクはどんなものがあるのでしょう?
予定時間内に終わらない
新しい部屋と車を何度も何度も往復し荷物を運びます。重い荷物に慣れていないために一気にたくさんの荷物を運ぶことは困難です。特に、エレベーターがない建物だと、かなり体力を消耗することになり、時間も大幅にかかってしまいます。このような状況だと予定していた時間内に終わらないこともあるでしょう。
破損や傷のリスクが増す
引越し業者は、簡易養生や台車など専用の備品を使い、建物や家具の傷、破損をしないよう、細心の注意を払っています。個人でそれらすべてを準備するとなると、かなりの費用がかかるうえに、引越し後の処分にも手間がかかってしまいます。
運搬の際に運べないものが出てくる
自分たちですべて行うとなると、当然冷蔵庫やドラム式洗濯機などの大型家電も運搬することになります。それらは見た目以上に重いので、運搬業者の手を借りないと移動が困難な場合があります。無理して運ぼうとするとケガをする恐れもあるので、やはり引越し業者に頼むのが得策だと言えるでしょう。
手伝ってくれた親や友人にリスクが生じる
荷物の中には、ガラス製のものやテレビ、パソコンなど、破損しやすいものが含まれています。特に大きくて壊れやすいものを運ぶには、プロでも細心の注意が必要。万が一、友人が運んでヒビが入ったり割れたりして、ケガをしたときにはトラブルを招く可能性も。その点、引越し業者の場合は保険に加入しているので、万が一事故が起きてもしっかり保障してくれるようになっています。
荷物が極端に少なく、それらすべてを積むことができる車を持っているのであれば、自分で運ぶほうが安く済むケースもあるかもしれません。しかし、それでもさまざまなリスクが伴うため、安心安全にお届けできる引越し業者を利用することをおすすめします。